メディカルフォースマガジン

集患に悩む美容皮膚科医必見!SNS広告のメリット・デメリット

こんにちは。メディカルフォースマガジン編集部です。

美容クリニックの経営において、特に力を入れるべき要素の一つが集患です。

中でも近年では、SNSを使って患者を集めることが主流になってきております。

SNSは、通常のアカウント運用と広告運用の2つに分けられますが、より集患に即効性が高く効果を得られるのがSNS広告です。

そこで今回は「SNS広告を実施するうえでのメリット、デメリット」について解説していきます。

本記事を読むことによって、

  • 美容クリニックにおいてSNS広告が有効な理由
  • 美容クリニックがSNS広告を行うメリット、デメリット
  • SNS広告の具体的な始め方

について知ることができます。

1. SNSアカウント運用だけで集患をするのが難しいって本当?

そもそもどうして、通常のSNSアカウント運用ではなく広告運用が重要なのでしょうか?

それは、最初からアカウント運用だけで集患を実現するハードルが高いためです。

具体的に言うと、アカウントに見込み患者がついていないうちは効果が出にくいと言うことです。

現在では、大半の美容クリニックが自院のSNSアカウントを持ち、割引キャンペーンなどを熱心に行っております。

しかし、ここで覚えておきたいのは、「それらのクリニックはすでに一定のフォロワー(見込み患者)がついており、そのフォロワーに対して発信している」ということです。

まだ開業したばかりで患者数やフォロワーがついていない場合にキャンペーンを行っても、ほとんど効果がありません。

ですから、「SNSアカウントを運用してさえいれば自然と患者が集まるようになる」なんてことはなく、いかに早く一定の患者数やフォロワー数がいる状態をつくるかが重要になります。

その鍵となるのがSNS広告です。

2. 初期こそ認知を拡大、新規患者を獲得するためにSNS広告を活用しよう

Handshake. Close up picture of two men shaking hands

前章では、通常のアカウント運用だけで集患ができるようになるのは、一定の顧客やフォロワーがすでについているクリニックのアカウントに限られるということを説明しました。

一定の土台があれば、既存患者・フォロワー「による」拡散によって「話題化され」、知名度が上がりやすくなります。その結果、興味をもった人によってフォローされ、アカウントがどんどん大きくなっていきます。

ただし、まずはその土台となるフォロワー、つまり新規患者を早期に獲得しなくてはなりません。

その際に、SNS広告が有効になります。

広告の強みとしては、まだあなたのクリニックを知らない人に広くリーチさせることができることです。

特にまだクリニックを開業したばかりで、ほとんど認知がない状態であれば、広告を活用して認知を広げることが必要です。

そこからHPに訪問してもらい、来院予約をしてもらうフローを構築することが、開業したてのクリニックにとっては急務であるといえます。

3. 美容皮膚科・美容外科向け!SNS広告のメリット・デメリット

それでは、メインテーマである「美容クリニックの集患におけるSNS広告のメリット・デメリット」について、それぞれ3つずつ解説します。

こんなところが良い!SNS広告のメリット

①認知ゼロの状態から認知を獲得できる

一番のメリットは、多くの見込み患者に対して認知を獲得できることです。

広告費が大きければ大きいほど、より広い見込み患者からの認知を得ることができます。

そもそも認知がない状態では、患者がクリニックを選ぶ選択肢にも上がりません。

患者は「認知→興味関心→比較検討→来院」というフローをたどるためです。

まず、広告でリーチを図ることで、第一関門の認知の獲得を目指しましょう。

②導線を設計することで来院まで実現できる

広告経由で、直接患者獲得を狙うこともできます。

広告のリンク先としては、予約フォームに直接遷移させるよりも、一度自社のHPを挟む方が良いでしょう。

なぜなら、先程の「認知→興味関心→比較検討→来院」のフローでいう「興味関心→比較検討」を求めて広告をクリックする人が多いためです。

予約フォームでは、「興味関心→比較検討」のフェーズを満たせず、離脱に繋がってしまう可能性もあります。

③費用対効果を数字で測れる

広告というと、今回のSNS広告以外にも、交通広告、デジタルサイネージ広告、看板広告や、テレビCMなど複数の種類があります。

上記で挙げた広告については、その広告をみてどれだけの人がリアクションしてくれて、実際に来院してくれた患者は何人いるのか、などの正確な数値を把握することが不可能です。

一方でSNS広告は、どれだけの人に広告が表示され、その中でどれくらいの割合が広告をクリックして、その中で来院予約をした患者は何人かまで、数字で把握することができます。

そのため、来院予約を増やすために、または1人来院するあたりの広告費用を減らすために、何を改善すればよいのかといった課題を明確化することが可能です。

正しく課題を把握し、改善できれば、より少ない金額で多くの患者を集めることを実現できます。

こんなところには注意!SNS広告のデメリット

①費用がかかる

まず、始める上で一番大きなネックになるのは費用がかかるという点です。

特に、開業したての美容クリニックでは、設備代や内装工事費など初期にかかる費用が大きいうえで、さらにその上に広告費がのってくるのは負担になります。

ただし、SNS広告は数万〜数十万円/月からでも実施できるため、まずは小さく始めてみることがおすすめです。

②工数と時間がかかる

アカウント作成や配信設定、クリエイティブの準備など、広告を配信する前の作業に工数と時間がかかるのもデメリットです。

広告の管理画面などを触るのが初めての人は、最初は作業に慣れずに戸惑うことも多いでしょう。

広告を実施すると決めていれば、配信開始をしたい日から逆算して2週間~1か月をめどに余裕をもっておくことをおすすめします。

③広告の審査・規制がある

特に、美容クリニックで注意しておきたいのが、何でも広告を出せるわけではない、ということです。

本記事のこちらの記事でも解説していますが、医療法や薬事法、医療広告ガイドラインという医療関連の法律の規制がかかりますので、その分広告の規制や審査が厳しくなります。

特に、最近はSNSでの炎上や、誹謗中傷・差別表現など特に世間も敏感になっているため、媒体側(各SNSを扱う企業)も規制・審査の厳格化に取り組んでいます。

使いたい表現やビジュアルが媒体に却下されてしまうと使用することができないため、この点を念頭においておく必要があります。

4. SNS広告は具体的に何から始めれば良い?

これまで美容クリニック向けにSNS広告について全般的に解説してきました。

これまでの内容で「SNS広告を実施してみたい」と思っても、実際にどんなSNSにどうやって広告を出せば良いのか迷っている方もいるのではないでしょうか。

筆者が、美容クリニックがSNS広告を実施するうえで推奨する媒体は、インスタ広告、Twitter広告の2つです。

どちらとも、専門知識がなくても簡単に広告アカウントを作成することができ、少額からでも広告配信をすることができます。

両社とも始め方の大枠の流れは以下になります。

  1. 各SNSアカウントとの紐づけ
  2. 広告アカウントを作成
  3. キャンペーンを作成
  4. 広告セット(グループ)を作成
  5. 広告クリエイティブを入稿
  6. 配信開始

詳細は以下の記事で各媒体ごとに解説しています。

両媒体を比較したうえでまずは、自分のクリニックに合いそうな方から始めてみるのがおすすめです。